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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2009年09月25日

鉱物油・部分化学合成油・100%化学合成油

おはようございます♪
最近、オイル交換に来店されWakosのステッカーを貼った車両を巷に多く出しているコンプリートです(゚∀゚)b

さて、本日のお話はエンジンオイル交換をしなかった為にお客様を襲った悲劇です・・・

軽自動車でございまして、いつも通りだと思いながら走っていると・・・
ある日、エンジンが調子悪く、ボスボス・・・パスパス・・・モクモク・・・
何が起きたかというと、オイル交換を定期的に行っていなかったので、悪玉コレステロールがオイルラインを詰まらせて
結果、動脈硬化を起こしまして・・・・タービンブロー・・・・・

作業としては、タービン交換はもちろん、オイルラインの徹底洗浄・・・その他色々と作業が掛かります。
軽自動車は特にオイル交換をマメにしていないとタービンブローを起こしやすいんです。
これを回避するにはやはり、オイル交換しかありません・・・

しかし、安いオイルを使えば良いというわけにもいきません。
安いオイルを使えば悪玉コレステロールがオイルラインを詰まらせるし・・・
潤滑性能も必要とされます。
ターボ車はナイーブなんですね~♪

メーカーからの資料でも、ターボ車はノンターボよりもグレード上のオイルを要求しています。
しかし、現在最上級グレードがSMしかないために、どこもかしこもSMオイル・・・
こうなったらターボに何入れたらいいんだ~!
ってなりますね。そこで気を使うお客様が選ばれるのが
鉱物油・部分科学合成油・100%科学合成油になってきます。

前回お話したとおり、今ではSMを取得するのが当たり前のオイル業界です。
API規格最高グレードSMエンジンオイル!っとうたっていかにも良いオイルです!
というのは最近マユツバものに見えてくるキョンです・・・

だって、鉱物油もSM取得できちゃうんですから。
さてさて、さっきから鉱物油とか科学とか色々ありますが、これはどういうこと?
っと思われる方のために説明いたします。

オイルは、油田で掘られて精製されてガソリンとか灯油とか色々なオイルになりますが
この中にエンジンオイルもあります。

簡単に説明します
鉱物油とは?
掘られてエンジンオイルに精製されて使われるのと思ってください。

部分化学合成油とは?
鉱物油に科学合成油を足したものです(ゴルァ!そのまんまじゃんか!)
え~っと、鉱物油の性能を引き上げるために添加剤を入れたものなんです。
添加剤はポリマー等色々あるんですが、潤滑性能を上げただけですのでオイルの耐久性や耐熱性は
鉱物油と同じ・・・

100%化学合成油とは?
鉱物油に含まれる不純物を取り除き、純度の高いオイルに仕上げたもので
添加剤等の効果を最大限に発揮できるオイル。
酸化・耐熱性に優れ常に安定した性能を発揮できる。

さて、ここでオイルを水に例えてみましょう♪
鉱物油=川の水
部分化学合成油=水道水
100%化学合成油=蒸留水
と区別できます。

メリット・デメリット
鉱物油のメリット
①安い!
鉱物油のデメリット
①同じオイルでもバラつきがある
②酸化・耐久性が悪い
③オイル交換時期が早い(性能低下が早い)

部分化学合成油のメリット
①鉱物油より潤滑性能に優れるのでフィーリングが良くなる=鉱物油と比べて燃費が上がる
②100%化学合成油と比べて安い
部分化学合成油のデメリット
①鉱物油より高い
②対酸化・耐久・耐熱性能は基本ベースの鉱物油と同じ
③入れた時は良いがオイル交換時期は鉱物油と同じ

100%化学合成油のメリット
①対酸化・磨耗・耐久・洗浄・耐熱性能等オイルに要求される全てにおいて鉱物油・部分化学合成油を抜く
②オイルが安定しているのでロットでのバラつきが無い
③添加剤の効果を十分発揮できる
100%化学合成油のデメリット
①高価である

このような感じでメリット・デメリットがございますが
最終的にどのオイルにしようか悩むと思い増す。安いほうが良いのは皆様同じ考えですし・・・
しかし、今まで当店がお客様の状態を見ていくと
見かけの瞬間的安さを選ぶと最終的に損をしているような感じです。
これに対して、それなりに費用を掛けている人はトータルでの出費が少ない。

さて、オイルの良し悪しですが
オイルを抜いた時に分かります。
同じ100%化学合成油でも同じ走行距離・同じ使用状況で抜けてきたオイルの抜け方で
良いオイル、悪いオイルがはっきり差が出ます。
悪いオイルは安価なポリマーを使用しているためにポリマーが役目を果たさなくなっておりシャバシャバになって
油膜を確保できなくなっています。
これに対して、良いオイルはシャバシャバになっておらず粘度を確保しています。

自慢ではありませんが、当店のオイルを使用していただいているお客様のオイルを抜くと気持ちが良いです♪
先日、メーカーさんが来られてオイルの事について更に詳しく話をしてくれました♪
そこで、10月辺り機会が有りましたら夏に行った実験会を行っても良いとの事でしたので
お客様の要望を募って再度開催したいと思います♪

たかがエンジンオイル、されどエンジンオイル
自動車エンジン技術が向上しエンジンオイルの性能にエンジン性能が左右される時代
アメリカは昔ながらOHVのV8エンジンなど、1気筒死んでも平気で回まってしまうエンジン構造に要求するアメリカAPI規格
対して、新型DOHCエンジンで可変バルブタイミングシステム等の精密なエンジンに要求されるヨーロッパACEA規格
日本車はどちらのエンジンに近いのか?
どう考えてもヨーロッパ規格に当てはまります。
何故、日本はアメリカ規格をすすめるのか?
API規格は何故SM以上のグレードを直ぐに作らないのか?
疑問です・・・

とりあえず、SMとかそんな事よりもオイル交換を惰るとツケはでかいと言う事です。
皆さん、気をつけてくださ~い♪  


Posted by キョン at 11:24Comments(2)エンジンオイル